電話とLINEだけできるスマホが欲しい。
子供に持たせたい親御さんや、自分のスマホ依存を減らしたい大人まで、このニーズを持っている人は多いと思います。
結論から言うと、電話とLINEだけに完全に限定できるスマホは存在しません。
ただ、「実質的に電話とLINEしか使わない状態」を作ることは可能です。
本記事では、その方法を2つのアプローチで解説します。
そもそも「電話とLINEだけのスマホ」が難しい理由
アプリを全部消せばLINEと電話だけにできるのでは、と思うかもしれませんが、実際はそう簡単ではありません。
LINEが多機能すぎるからです。
LINEの中には、ニュース閲覧・検索機能・ウェブブラウザ・動画視聴まで含まれています。
LINEアプリだけを残していても、そこからYouTubeを開いたり、ニュースを読んだりすることができてしまいます。
「LINEだけ使えるようにする」という目的でアプリ制限をかけても、LINE自体が抜け道になってしまうのです。
また、GoogleファミリーリンクやiPhoneのスクリーンタイムでLINE以外のアプリを制限する方法もありますが、これにも限界があります。
アプリ単位での制限はできても、LINEの内部機能(ニュースや検索)までは制限できません。
さらに子供はすぐ抜け道を見つけますし、制限の解除と再設定のイタチごっこになりがちです。
スマホの機能をスマホの設定で完璧に制限しようとすること自体に、そもそも無理があります。
では、どうすればいいか。実際に効果があると考えられる方法を2つ紹介します。
【子供向け】LINEMOでデータ通信を絞り、Wi-Fiをルーターで制限する
子供のスマホをできるだけLINEと通話だけに近づけたいなら、通信レベルで制限するのが現実的です。
LINEMOを使ってLINE以外のデータ消費を抑える
おすすめの格安SIMはLINEMOです。
ソフトバンクのサブブランドで、回線品質が高く安定しているのも特徴。
LINEMOには「LINEギガフリー」という特徴があります。
これによって、通信制限が来ても子供と連絡が取れないような状況にはなりません。

子供向けであれば、3GBプランの月990円(税込)で十分です。

3GBを越える分には制限はありませんが、料金が上がることで料金支払い時に気づけます。
3GBまで使用するようにルール化することが必要になります。
スマホの設定から、例えば2.5GBを使用したら子供側でスマホ通知を出すということが可能なので、それで対応する形になるかと思います。
また、2GBを超えたタイミングで契約者側にもメール通知が来るため、親(契約者)も事前に使用量を把握することが可能です。
LINEMOの通話は従量制(22円/30秒)。
友人・家族との通話はLINE通話を使えばギガフリーかつ無料なので実質問題ありません。
会社や役所など、一般電話への発信は通話料がかかりますが、子供が電話機能を使用するのはかなり稀でしょう。
Wi-Fiの制限はTP-Linkルーターで対応する

さて、LINEMOのデータ通信制限はあくまで「モバイルデータ通信」の話です。
Wi-Fi接続した場合は特に制限が効きません。
自宅のWi-FiルーターをTP-Link製のルーターに変えると、端末ごとにWi-Fiのアクセスを制限できます。
TP-LinkのルーターはスマホアプリのTetherから設定でき、以下のような制限が可能です。
- 特定の端末だけ時間帯ごとにWi-Fiを遮断する(例:22時以降はオフ)
- ウェブサイトのカテゴリ別フィルタリング
- 子供のインターネット利用時間を1日単位で上限設定する
子供のスマホだけ通信制限をかけておけば、モバイルもWi-Fiも両方で不必要なデータ通信を防げます。
どのルーターがおすすめかというと、必須になるであろう条件を全て満たすのがArchar AX3000になります。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6(802.11ax) |
| 最大速度 | 2,402Mbps + 574Mbps |
| 実売価格 | 約5,500円 |
| カバー範囲 | 木造3階建て全室対応の実績あり |
| メッシュ | EasyMesh対応(他社製品とも接続可) |
| ペアレンタルコントロール | あり(Tetherアプリから設定) |
設置も簡単で、縦置き・壁掛けの両方に対応。スマホのTetherアプリから直感的に設定できます。
【大人向け】Bigme HiBreak Pro Colorで「スマホを楽しくないものにする」
自分自身のスマホ依存を減らしたい大人に向けて、根本的に違うアプローチを紹介します。
スマホを「楽しくないもの」に変えてしまうという発想です。
Bigme HiBreak Pro Colorとは
Bigme HiBreak Pro Colorは、E-inkディスプレイを搭載したAndroidスマートフォンです。
E-inkといえばKindleの画面が有名ですが、あの「紙のような画面」をスマートフォンに搭載したのがこの端末です。

Bigme HiBreak Proは、SIMを入れて通話もできる、れっきとしたスマートフォンです。
主なスペックは以下の通り。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ディスプレイ | 6.13インチ E-ink Kaleido 3(カラー) |
| 解像度 | 白黒300ppi / カラー150ppi |
| OS | Android 14 |
| RAM / ストレージ | 8GB / 256GB |
| 通信 | 5G対応・デュアルSIM |
| バッテリー | 4,500mAh |
| NFC | あり(Google ウォレット対応) |
Androidなので、Google PlayからLINEも含めて好きなアプリをインストールできます。
なぜこれがスマホ断ちに効くのか
E-inkディスプレイは、通常の液晶と根本的に違います。
- 画面の描画がもっさりしている:スクロールや画面切り替えにタイムラグがある
- 色が薄くパステル調:液晶のような鮮やかさがなく、映像が地味に見える
- ブルーライトがゼロ:目への刺激が少ない
この「もっさり感」と「地味さ」が、スマホ依存を減らす上で絶大な効果を発揮します。
SNSの無限スクロールやYouTubeのおすすめ動画は、「次々と鮮やかなコンテンツが流れてくる」という快感で依存を生み出します。
E-ink画面では、その快感が大幅に薄れます。
動画を見ようとしても描画が遅くて楽しくない、SNSのカラフルな投稿も地味に見えるため、「スマホを触っていても楽しくない」という状態になります。
一方で、通話・LINEといったテキスト中心の用途には全く支障がありません。

文字の表示はE-inkが最も得意とする領域で、むしろ液晶より読みやすいとも言われています。
カラー対応なので、「モノクロで全然詳細がわからない」なんてこともありません。
電話とLINEは普通に使えて、動画やSNSは使いたくなくなる。これが「実質的に電話とLINEだけのスマホ」を作る、最も根本的なアプローチです。
Boox Palmaとの違い
似たようなE-ink端末にBoox Palmaシリーズがありますが、こちらは「電子書籍リーダーをスマホ型にした」という設計思想です。
Boox PalmaはSIMスロットがあり音声通話に対応しているものの、スリープ状態では通信が遮断されて通知を受け取れないという声もあります。
一方、Bigme HiBreak Pro Colorは「スマートフォンをE-ink画面にした」という思想。
通知もリアルタイムで受け取れ、通話もLINEも普通に使えます。
「電話とLINEだけのスマホ」という目的には、Bigme HiBreak Pro の方が合っています。
現実的に考えて、どう使うか
スペックはブラウジングやSNSをみる程度なら全く問題ないレベル。
一方で、動画・ゲームは見れはするものの色が薄かったり、モッサリしていて正直みる気になりません。
そのため、サブスマホとして運用してみて、慣らしてからメインスマホに据え置きするという流れになるかと思います。
また、正直サブスマホにしては値段が高いというのもデメリットとして挙げられます。
これで時間を減らして自分の時間を確保できるという考えであれば、リターンはありそうな気もしますが、人それぞれかなと。
電話とLineだけのスマホに関してよくある質問
- LINEだけしか使えないスマホは販売されていますか?
- 販売されていません。
スマートフォンは必ず通話機能とデータ通信機能を持つため、「LINEだけしかできない端末」は存在しません。本記事で紹介した方法で「実質的にLINEと電話しか使わない状態」を作るのが現実的な対応になります。
- LINEMOはiPhoneでも使えますか?
- LINEMOはiPhone・Androidどちらでも利用可能です。
- LINEMOに乗り換えると今の電話番号はそのまま使えますか?
- 使えます。MNPを使えば、現在使っている電話番号をそのままLINEMOに持ち込めます。
- 子供がLINEMOの3GBを超えて使ってしまったらどうなりますか?
- 請求金額が上がります。
- 子供がLINEMOの3GBを超える前に通知はきますか?
- 2GBを超えた時点で、契約者のメールアドレスにメール通知が来ます。
また、子供側のスマホ設定で通信量の通知(例えば2.5GBを超えたら通知)を出すようにしておけば子供側も把握できます。
- 子供がLINEMOの10GBを超えて使ってしまったらどうなりますか?
- 速度制限がかかり、通信速度が低下します。
ただしLINEのトーク・通話はギガフリーのため、速度制限がかかっていてもLINEは問題なく使い続けられます。SNSや動画は使いづらくなるので、結果として「LINEしか使えない状態」に近づきます。
- Bigme HiBreak Pro ColorはLINEが使えますか?
- 使えます。Android 14搭載でGoogle Playが利用できるため、LINEを含む通常のアプリがインストール可能です。通話・LINEトーク・LINEビデオ通話も問題なく動作します。
- Bigme HiBreak Pro ColorはSuicaやPayPayなど電子マネーは使えますか?
- NFC対応でGoogle ウォレットが使えるため、クレジットカードのタッチ決済は利用可能です。ただし、おサイフケータイ(FeliCa)には非対応のため、Suicaのモバイル利用は不可です。交通系ICカードは物理カードを使う形になります。
電話とLINEだけのスマホは実現がかなり難しい
「電話とLINEだけのスマホ」は、アプリ制限だけでは実現が難しいです。
LINEの多機能さがその最大の理由です。
- LINEMOで通信量を制限 + ルーターで使い放題状態を禁止する
- Bigme HiBreak Pro Colorでスマホ自体を魅力的でないものにする
どちらも「意志力で頑張る」ではなく、仕組みで解決するという点が最大のポイント。
根性論やルールでスマホをやめようとするより、環境を変える方が確実に効果が出ます。
